(本文:본문)
放送中のドラマ「コントが始まる」(日テレ)の魅力はとりとめのない会話にある。はっとする台詞(せりふ)も出てきて、油断できない。里穂子(有村架純〈かすみ〉)は傷ついて会社を辞めたが、今また就職へ踏みだす。新しい会社を選んだ決め手は会社案内に受付の写真があり、見事な生け花が写っていたことだ。
以下、近所に住む春斗(菅田将暉〈すだまさき〉)との会話。「え、それだけ?」「はい、本当にそれだけなんですけど」「そんな些細(ささい)なきっかけで動けるもん?」「些細ではあるんですけど、今の私にとっては、あの花がものすごく心強く見えたんですね」。
彼女がいちばん輝いていたのは高校時代の華道部だった。花を大切にする人が社内にいることに背中を押された。「会社のロゴが可愛いとか、社名が格好いいとかで選んでも、そんなに間違えてない気がするんです」。
春斗は高校の同級生とコントグループを10年続けたが、芽が出なかった。解散を決断した後も身の振り方が定まらない。夢を追う物語ではなく、夢が破れてからの物語。そこに引き込まれるのは、自分がかつて見た夢の記憶がうずくからか。
就職活動の季節である。仕事に就くのが人生の大きな転機であることは間違いない。だから「自分が本当にやりたいことは何か」「自分に向いている仕事は何か」と考え、ときにはその重圧に押しつぶされそうになる。小さな引っかかりに手を伸ばすのは、決して自分を捨てることではない。
自分をすくい上げることになるかもしれない。
(よみがな:요미가나)
放送中(ほうそうちゅう)のドラマ「コントが始(はじ)まる」(日テレ)の魅力(みりょく)はとりとめのない会話(かいわ)にある。はっとする台詞(せりふ)も出(で)てきて、油断(ゆだん)できない。里穂子(りほこ)(有村架純(ありむら・かすみ))は傷(きず)ついて会社(かいしゃ)を辞(や)めたが、今(いま)また就職(しゅうしょく)へ踏(ふ)みだす。新(あたら)しい会社(かいしゃ)を選(えら)んだ決(き)め手(て)は会社(かいしゃ)案内(あんない)に受付(うけつけ)の写真(しゃしん)があり、見事(みごと)な生(い)け花(ばな)が写(うつ)っていたことだ。
以下(いか)、近所(きんじょ)に住(す)む春斗(はると)(菅田将暉(すだ・まさき))との会話(かいわ)。「え、それだけ?」「はい、本当(ほんとう)にそれだけなんですけど」「そんな些細(ささい)なきっかけで動(うご)けるもん?」「些細(ささい)ではあるんですけど、今(いま)の私(わたし)にとっては、あの花(はな)がものすごく心強(こころづよ)く見(み)えたんですね」。
彼女(かのじょ)がいちばん輝(かがや)いていたのは高校(こうこう)時代(じだい)の華道部(かどうぶ)だった。花(はな)を大切(たいせつ)にする人(ひと)が社内(しゃない)にいることに背中(せなか)を押(お)された。「会社(かいしゃ)のロゴが可愛(かわい)いとか、社名(しゃめい)が格好(かっこう/かっこ)いいとかで選(えら)んでも、そんなに間違(まちが)えてない気(き)がするんです」。
春斗(はると)は高校(こうこう)の同級生(どうきゅうせい)とコントグループを10(じゅう)年(ねん)続(つづ)けたが、芽(め)が出(で)なかった。解散(かいさん)を決断(けつだん)した後(あと)も身(み)の振(ふ)り方(かた)が定(さだ)まらない。夢(ゆめ)を追(お)う物語(ものがたり)ではなく、夢(ゆめ)が破(やぶ)れてからの物語(ものがたり)。そこに引(ひ)き込(こ)まれるのは、自分(じぶん)がかつて見(み)た夢(ゆめ)の記憶(きおく)がうずくからか。
就職(しゅうしょく)活動(かつどう)の季節(きせつ)である。仕事(しごと)に就(つ)くのが人生(じんせい)の大(おお)きな転機(てんき)であることは間違(まちが)いない。だから「自分(じぶん)が本当(ほんとう)にやりたいことは何(なに)か」「自分(じぶん)に向(む)いている仕事(しごと)は何(なに)か」と考(かんが)え、ときにはその重圧(じゅうあつ)に押(お)しつぶされそうになる。小(ちい)さな引(ひ)っかかりに手(て)を伸(の)ばすのは、決(けっ)して自分(じぶん)を捨(す)てることではない。
自分(じぶん)をすくい上(あ)げることになるかもしれない。
(もう一度読んでみよう:다시
한 번 읽어보자)
放送中のドラマ「コントが始まる」(日テレ)の魅力はとりとめのない会話にある。はっとする台詞(せりふ)も出てきて、油断できない。里穂子(有村架純〈かすみ〉)は傷ついて会社を辞めたが、今また就職へ踏みだす。新しい会社を選んだ決め手は会社案内に受付の写真があり、見事な生け花が写っていたことだ。
以下、近所に住む春斗(菅田将暉〈すだまさき〉)との会話。「え、それだけ?」「はい、本当にそれだけなんですけど」「そんな些細(ささい)なきっかけで動けるもん?」「些細ではあるんですけど、今の私にとっては、あの花がものすごく心強く見えたんですね」。
彼女がいちばん輝いていたのは高校時代の華道部だった。花を大切にする人が社内にいることに背中を押された。「会社のロゴが可愛いとか、社名が格好いいとかで選んでも、そんなに間違えてない気がするんです」。
春斗は高校の同級生とコントグループを10年続けたが、芽が出なかった。解散を決断した後も身の振り方が定まらない。夢を追う物語ではなく、夢が破れてからの物語。そこに引き込まれるのは、自分がかつて見た夢の記憶がうずくからか。
就職活動の季節である。仕事に就くのが人生の大きな転機であることは間違いない。だから「自分が本当にやりたいことは何か」「自分に向いている仕事は何か」と考え、ときにはその重圧に押しつぶされそうになる。小さな引っかかりに手を伸ばすのは、決して自分を捨てることではない。
自分をすくい上げることになるかもしれない。
홍성필의 해설! 천성인어!!
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