해설! 천성인어!! (일본어 일본 신문 칼럼)

2021년 6월 13일자 천성인어 (天声人語 : 덴세이진고) - 樹木たちの「利他」

홍성필 2021. 6. 26. 13:29
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(本文:본문

森の木々は私たちが考える以上に「利他」的なのかもしれない。ドイツで森林管理官を務めたペーター・ヴォールレーベンさんの著書『樹木たちの知られざる生活』に、古い切り株の話が出てくる。

400~500年前に切られたとみられるブナの株が、朽ち果てずに生きている。どうやら近くにある樹木が根を通じて糖分を譲っているらしい。弱っている仲間を助け、回復を期待するという森の姿がある。

「人間社会と同じく、協力することで生きやすくなる」からだと著者は書く。多くの木が死ねば森の木々がまばらになり、強風が吹き込みやすくなる。夏の日差しが直接入れば、土壌が乾燥してしまう。

コロナ禍で利他について考えることが増えた。慎重に行動するのは、他の誰かに感染させないため。苦境に立つ人たちへの寄付や支援の話も伝わってくる。しかし世界規模で見ると、先進国の利己が幅をきかせているようだ。

全ワクチンの75%超がわずか10カ国で接種されている。そんな数字をあげ、世界保健機関のテドロス事務局長が先月こう訴えた。「恥ずべき不平等が、世界的大流行を長引かせている」。地球のどこかで感染が爆発すれば変異株が生まれやすくなる。世界経済の回復も遅れる。どの国も影響は免れない。

主要7カ国が10億回分のワクチンを途上国に提供する方向になったのは、遅ればせながらの一歩だろう。利他なくしては利己すら危うい。感染症に見舞われるこの世界が、一つの大きな森に思えてくる。




 


(よみがな:
요미가나

森(もり)の木々(きぎ)は私(わたし)たちが考(かんが)える以上(いじょう)に「利他(りた)」的(てき)なのかもしれない。ドイツで森林(しんりん)管理官(かんりかん)を務(つと)めたペーター・ヴォールレーベンさんの著書(ちょしょ)樹木(じゅもく)たちの知(し)られざる生活(せいかつ)』に、古(ふる)い切(き)り株(かぶ)の話(はなし)が出(で)てくる。

400(よんひゃく)~500(ごひゃく)年(ねん)前(まえ)に切(き)られたとみられるブナの株(かぶ)が、朽(く)ち果(は)てずに生(い)きている。どうやら近(ちか)くにある樹木(じゅもく)が根(ね)を通(つう)じて糖分(とうぶん)譲(ゆず)っているらしい。弱(よわ)っている仲間(なかま)を助(たす)け、回復(かいふく)期待(きたい)するという森(もり)の姿(すがた)がある。

「人間(にんげん)社会(しゃかい)と同(おな)じく、協力(きょうりょく)することで生(い)きやすくなる」からだと著者(ちょしゃ)は書(か)く。多(おお)くの木(き)が死(し)ねば森(もり)の木々(きぎ)がまばらになり、強風(きょうふう)が吹(ふ)き込(こ)みやすくなる。夏(なつ)の日差(ひざ)しが直接(ちょくせつ)入(はい)れば、土壌(どじょう)乾燥(かんそう)してしまう。

コロナ禍(か)で利他(りた)について考(かんが)えることが増(ふ)えた慎重(しんちょう)に行動(こうどう)するのは、他(ほか)の誰(だれ)かに感染(かんせん)させないため。苦境(くきょう)に立(た)つ人(ひと)たちへの寄付(きふ)支援(しえん)の話(はなし)も伝(つた)わってくる。しかし世界(せかい)規模(きぼ)で見(み)ると、先進国(せんしんこく)の利己(りこ)が幅(はば)をきかせているようだ。

全(ぜん)ワクチンの75(ななじゅうご)%(パーセント)超(ちょう)がわずか10カ国(じゅっかこく)で接種(せっしゅ)されている。そんな数字(すうじ)をあげ、世界(せかい)保健(ほけん)機関(きかん)のテドロス事務(じむ)局長(きょくちょう)が先月(せんげつ)こう訴(うった)えた。「恥(は)ずべき不平等(ふびょうどう)が、世界的(せかいてき)大流行(だいりゅうこう)を長引(ながび)かせている」。地球(ちきゅう)のどこかで感染(かんせん)が爆発(ばくはつ)すれば変異株(へんいかぶ)が生(う)まれやすくなる。世界(せかい)経済(けいざい)回復(かいふく)遅(おく)れる。どの国(くに)も影響(えいきょう)免(まぬが)れない

主要(しゅよう)7カ国(ななかこく)が10(じゅう)億回分(おくかいぶん)のワクチンを途上国(とじょうこく)提供(ていきょう)する方向(ほうこう)になったのは、遅(おく)ればせながらの一歩(いっぽ)だろう。利他(りた)なくしては利己(りこ)すら危(あや)うい。感染症(かんせんしょう)に見舞(みま)われるこの世界(せかい)が、一(ひと)つの大(おお)きな森(もり)に思(おも)えてくる。
 

 

(もう一度読んでみよう:다시 한 번 읽어보자

森の木々は私たちが考える以上に「利他」的なのかもしれない。ドイツで森林管理官を務めたペーター・ヴォールレーベンさんの著書『樹木たちの知られざる生活』に、古い切り株の話が出てくる。

400~500年前に切られたとみられるブナの株が、朽ち果てずに生きている。どうやら近くにある樹木が根を通じて糖分を譲っているらしい。弱っている仲間を助け、回復を期待するという森の姿がある。

「人間社会と同じく、協力することで生きやすくなる」からだと著者は書く。多くの木が死ねば森の木々がまばらになり、強風が吹き込みやすくなる。夏の日差しが直接入れば、土壌が乾燥してしまう。

コロナ禍で利他について考えることが増えた。慎重に行動するのは、他の誰かに感染させないため。苦境に立つ人たちへの寄付や支援の話も伝わってくる。しかし世界規模で見ると、先進国の利己が幅をきかせているようだ。

全ワクチンの75%超がわずか10カ国で接種されている。そんな数字をあげ、世界保健機関のテドロス事務局長が先月こう訴えた。「恥ずべき不平等が、世界的大流行を長引かせている」。地球のどこかで感染が爆発すれば変異株が生まれやすくなる。世界経済の回復も遅れる。どの国も影響は免れない。

主要7カ国が10億回分のワクチンを途上国に提供する方向になったのは、遅ればせながらの一歩だろう。利他なくしては利己すら危うい。感染症に見舞われるこの世界が、一つの大きな森に思えてくる。



 

홍성필의 해설! 천성인어!!
http://col.ikahochurch.com

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